私は無力だ。それでいいじゃないか。心底そう思えた時,何かが死んであなたは真に生き始める。

アル中詩人~手ぶらの乞食~かく語りき

アル中地獄からの生還とその言葉たち

手ぶらポエム「無垢な瞳」

「無垢な瞳」手ぶらの乞食


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道路沿いの脇の駐車場に

バックミラーが横たわっている

彼は彼であることを知らない

ただ移ろい行く景色を見ている

 

空の青が淡い黄や薄紫

それからほのかなピンクに染まるのを見た

燦々と輝く太陽も夕陽に滲む鮮やかなオレンジも

夜になれば闇の中に浮かぶ黄金の月と瞬く星たちも

 

まるで幼子のように彼はなにも知らなかった

光りの織りなす模様だけが漠然と流れて行った

彼には世界と自分を隔てる境界がない

 

彼は彼を見ている

 

かつてはわたしもそうだっように

 

 

楽曲「拝啓トーベンクールマン」手ぶらの乞食

https://youtu.be/E7-cU_OwU84

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