私は無力だ。それでいいじゃないか。心底そう思えた時,何かが死んであなたは真に生き始める。

アル中詩人~手ぶらの乞食~かく語りき

アル中地獄からの生還とその言葉たち

手ぶらポエム「日曜日の朝に」

「日曜日の朝に」手ぶらの乞食


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しんとした朝

線路沿いの小道を

ひとり歩く

 

フェンスとガードレールが水先案内人

さぁさぁこちらへ

 

小道にはラメ織りのカーペットが敷かれて

お出掛けですかと電信柱がお出迎え

 

やぁ諸君らおはよう

って挨拶すると

 

空高く電線を掲げて

電信柱がスタンディングオベーション

 

駅のホームに着くと

うっすらと朝陽が昇りはじめて

 

来た道をふりかえる

 

電信柱が手を振っている

どうぞ良い一日を

 

手にした電線をはためかせながら

 

 

二度とは見ないこの光景を前に

 

吐息の白は黙ったままで

 

陽のひかりをキラキラと浴びながら

 

どこかへ消えていった

 


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楽曲「拝啓トーベンクールマン」手ぶらの乞食

https://youtu.be/E7-cU_OwU84

 

 

YouTubeチャンネル

手ぶらの乞食の「小芝居劇場」

https://www.youtube.com/channel/UCOOGOH4uCO3-fliOc_ltZzQ