私は無力だ。それでいいじゃないか。心底そう思えた時,何かが死んであなたは真に生き始める。

アル中詩人~手ぶらの乞食~かく語りき

アル中地獄からの生還とその言葉たち

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

手ぶらポエム「日曜日の朝に」

「日曜日の朝に」手ぶらの乞食 しんとした朝 線路沿いの小道を ひとり歩く フェンスとガードレールが水先案内人 さぁさぁこちらへ 小道にはラメ織りのカーペットが敷かれて お出掛けですかと電信柱がお出迎え やぁ諸君らおはよう って挨拶すると 空高く電線…

タイムマシンは辿り着かない

時間の消滅 時間というのは不思議なものだ。 過去→現在→未来と 一方向に向かって流れているように思える。 しかし、よくよく考えてみるとおかしな話だ。 現在起こっている現象が過ぎてみれば過去になる。 一体その過去とやらは 何処へいってしまったのだろう…

さよなら子供たち

みんな子供だった あれはまだ私が保育園の頃だ。 ある日の遠足の出来事。 みんなで山を登った。 昼食の時間になるとみんながそれぞれ持参した 弁当を広げた。 タコウインナーや卵焼き それにメロンやなんかも入ったしゃれた弁当の子もいてね、とてもにぎやか…

あなたの身体はこの宇宙

仏陀はこの世をかげろうの如しと見よと言った 私たちが普段見慣れている風景 いつも通る並木道や建物たち 家に帰ればもう何年もそこにある家具 一見何も変わらないように思える。 テーブルに触れれば確かな感触があり ずっとそこにあってじっとしているよう…